アルテサニア(民芸品)作家紹介

当店では、ルレナバケ中心およびルレナバケの町付近の14集落に暮らすアルテサニア作家たち約70人と直に関係を築き、さまざまな自然雑貨の生産・販売活動を行っています。ここでは、そのうちの三つの生産活動ケースをご紹介します。

女性たちの自立

民芸品作りの様子1ルレナバケの町に近いヌエボス・オリゾンテス Nuevos Horizontes という集落では、アルティプラノ(高山地帯)から自然に恵まれた土地を求めてやってきたケチュア Quechua やアイマラ Aymara ともともとの現地民などいくつかの部族が共生しており、十数人の女性たちが、ヤシの葉(主にヒピ・ハパ Jipi-japa とパルマ・レアル Palma real)やさまざまな種を使って、編み物や小物作りをしています。この手工芸活動は、彼女たちの家族や集落を経済的に助けるのはもちろんのこと、つくること以外でも集落の中での女性たちの協同活動が始められ、それぞれにやりがいや自信が生まれてきて、村の集会などでも発言ができるようになったりしており、社会的にも女性たちの自立に繋がっています。

→ひとつの作品ができるまで

先住民族の文化と生活を守る

民芸品作りの様子2先住民タカナ Tacana 族の集落であるベジャ・アルトゥーラ Bella Altura では、黒い幹を持つヤシの木チョンタ Chonta の木彫りやココナッツ Coco の殻を使った民芸品を作っています。ルレナバケの町近辺に在る多くの先住民族の集落では、残念ながらすでにスペイン語やアメリカ文化(例:Tシャツにジーンズ)の影響が入ってしまっていてもともとの文化を失いつつある中、いくつかの先住民集落では、このようなアルテサニアの生産活動を通して、それまで意識していなかった自分たちの文化への誇りや守ろうという意識も新たに芽生えてきています。

エコロジーな生産活動

ルレナバケ中心から川を10時間ほど船で上がったところにあるサンホセ・デ・ウチュピアモナス San Jose de Uchupiamonas という集落には、ビボシ Bibosi というジャングルに生える巨大な木の根っこを使って、現地に棲息するサルやワニ、ピューマ、カメ、野鳥などのさまざまな動物の置き物やお面の彫刻を作る人たちがいます。これらの商品は、木を切らずに根っこの一部を切って利用するという環境に優しく持続可能な生産方法が採られています。また、同集落の子どもたちは、エコ・コミュニティーツーリズムの一環で当集落を訪れる観光客が現地に残していく紙を利用して再生紙を作り、それぞれ現地の花や葉を使って押し花として貼り付け、環境に優しいグリーティングカードを作っています。

この他にも、ルレナバケ周辺の多くの人々が自然民芸品づくりの活動を行っています。

民芸品作りの様子2 民芸品作りの様子2 民芸品作りの様子2
木綿糸で織物をする女性
ヤシの枝(マホ)でマットを編む少年
マチェテという大型幅広ナイフでココナッツを割る女性
民芸品作りの様子2 民芸品作りの様子2 民芸品作りの様子2
木の実の種ひとつずつに穴を開ける女性
穴を開けた木の実の種ひとつずつにアクセサリー用の金具をつける作業
ココナッツの殻をヤスリで磨く少女
ヤシの葉で伝統的なマットを編む女性
蔦を集めて庭掃き用のほうきをつくる男性
ヤシの木に登って実のついた枝を穫る男性
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